【▲ 東京における2023年3月24日18時30分頃の西の空を示した図(Credit: 国立天文台)】

2023年3月24日(日本時間・以下同様)の夜は西の空で月と金星が接近し、九州南部から南西諸島にかけての地域では月が金星を隠す「金星食」が観られます。国立天文台はその様子を石垣島天文台からライブ配信する予定です。

約27.3日周期で地球を公転している月は、地球からは天球上を西から東へ向かってゆっくりと移動しているように見えます。そのため、移動する月が背後の天体を一時的に隠す「食(しょく)」や「掩蔽(えんぺい)」と呼ばれる現象が起こります。

月に隠される天体が惑星の場合は「惑星食」や、具体的な惑星の名前を示して「金星食」「火星食」などと呼びます。2022年11月8日の皆既月食では月が天王星を隠す「天王星食」も同時に起きたことで話題になりました。

関連:皆既月食&天王星食を振り返り。国立天文台が画像と動画を公開(2022年11月11日)

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【▲ 九州南部で金星食(2023年3月24日)が見られる範囲を示した図(Credit: 国立天文台)】
【▲ 九州南部で金星食(2023年3月24日)が見られる範囲を示した図(Credit: 国立天文台)】

国立天文台によると、今回の金星食は2023年3月24日21時前後に始まります。観測できる食の過程やその時刻は地域によって異なり、食の全経過が観測できる五島では潜入開始(月の背後に隠され始める瞬間)が21時13分、出現終了(月の背後から現れ終える瞬間)が21時25分とされています。

また、長崎では21時18分から金星の一部だけが隠され始め、21時19分に食が終わります。

【▲ 場所による金星食(2023年3月24日)の見え方の違いを示した図(Credit: 国立天文台)】
【▲ 場所による金星食(2023年3月24日)の見え方の違いを示した図(Credit: 国立天文台)】

いっぽう、その他の地域では潜入終了(月の背後に隠され終える瞬間)の前に月が沈んだり、潜入終了までは観測できても出現開始(月の背後から現れ始める瞬間)の前に月が沈んだりするため、食の全経過を見ることはできません。

これは3月24日の月齢が2.4(正午時点)と若くて太陽に比較的近く、日没からそれほど経たずに月が沈んでしまうからです。地域によっては潜入開始時の高度が1度以下となるため、西の方角が開けていない場所では地形や建物などの影響で月や金星が見えない場合もあります。

【▲ 金星食(2023年3月24日)が見られる地域と予報時刻(月の入りの時刻順、高度は月の高度を示す)。国立天文台ほしぞら情報の記述をもとに作成(Credit: sorae編集部)】
【▲ 金星食(2023年3月24日)が見られる地域と予報時刻(月の入りの時刻順、高度は月の高度を示す)。国立天文台ほしぞら情報の記述をもとに作成(Credit: sorae編集部)】

石垣島天文台がある石垣島では潜入開始が20時53分、潜入終了が20時54分とされています。国立天文台によるライブ配信は準備配信が20時~20時30分に、本配信が20時30分~21時30分に行われる予定です。

【▲ 国立天文台による金星食(2023年3月24日)のライブ配信(Credit: 国立天文台)】

 

Source

  • Image Credit: 国立天文台
  • 国立天文台 - 月が金星と接近、一部地域では金星食(2023年3月)
  • 国立天文台 - 【ライブ配信】金星食(2023年3月24日)

文/sorae編集部

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