【▲ ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した相互作用銀河「SDSSCGB 10189」(Credit: ESA/Hubble & NASA, M. Sun)】
【▲ ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した相互作用銀河「SDSSCGB 10189」(Credit: ESA/Hubble & NASA, M. Sun)】

こちらは「うしかい座」の一角を捉えた画像です。横幅は満月の視直径の約9パーセントに相当します(視野は2.37×1.56分角)。左側に見えているシンプルな1つの渦巻銀河とは対象的に、画像の右側には複雑に入り組んだ形態の天体が写っています。

欧州宇宙機関(ESA)によると、約10億光年先にある「SDSSCGB 10189」と呼ばれるこの天体は、重力を介して相互作用する3つの銀河で構成されています。銀河どうしの間隔は5万光年以下だといいますから、天の川銀河からアンドロメダ銀河までの距離(約250万光年)の50分の1、さらに言えば天の川銀河(直径約10万光年)の半径と同程度しか離れていないことになります。これほどまでに近接した3つの銀河は衝突を避けられず、重力相互作用で互いの姿を歪めつつ合体して、最終的に1つの大きな銀河が誕生すると考えられています。

冒頭の画像は「ハッブル」宇宙望遠鏡の「掃天観測用高性能カメラ(ACS)」と「広視野カメラ3(WFC3)」で取得したデータ(紫外線・可視光線・赤外線のフィルターを使用)をもとに作成されたもので、ハッブル宇宙望遠鏡の今週の一枚としてESAから2023年2月13日付で公開されています。ESAによると、ハッブル宇宙望遠鏡によるSDSSCGB 10189の観測は、宇宙でも最大級の巨大な銀河の起源を理解する研究の一環として実施されたということです。

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Source

  • Image Credit: ESA/Hubble & NASA, M. Sun
  • ESA/Hubble - Galactic Crash Course

文/sorae編集部

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