【▲ マウナケア山のジェミニ天文台で撮影されたマウナロア山の溶岩流(右奥)(Credit: International Gemini Observatory/NOIRLab/NSF/AURA)】

【▲ マウナケア山のジェミニ天文台で撮影されたマウナロア山の溶岩流(右奥)(Credit: International Gemini Observatory/NOIRLab/NSF/AURA)】

こちらは、ハワイのマウナケア山にある「ジェミニ北望遠鏡」の屋外に設置されているカメラで撮影された夜景です。現地時間2022年11月29日2時15分に撮影されました。画像の右側に、オレンジ色に輝く川のようなものが写っています。これは、マウナケア山に隣接するマウナロア山から流れ出た溶岩です。

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マウナロア山は現地時間2022年11月27日23時30分頃(日本時間11月28日6時30分頃)、1984年以来38年ぶりに噴火しました。ジェミニ天文台のジェミニ北望遠鏡では屋外のカメラで毎晩の星空や天候が記録されていますが、南方面に向けられたカメラの映像には噴火活動を続けるマウナロア山の様子が捉えられています。

溶岩流の上に目を向けると、ぼんやりした柱状の光「光柱(ライトピラー)」が写っています。画像を公開した米国科学財団(NSF)の国立光学・赤外天文学研究所(NOIRLab)によると、これは氷の結晶に日の出や日の入り頃の太陽光が反射することで見える「太陽柱(サンピラー)」などと同様の現象で、溶岩の光で生じるのは非常にめずらしいといいます。

NOIRLabによれば、マウナロア山の噴火は隣のマウナケア山にある各天文台にとって脅威ではなく、溶岩流は居住地から離れているとされています(※2022年11月30日時点)。いっぽう、溶岩流はマウナロア山にあるアメリカ海洋大気庁(NOAA)のマウナロア観測所に至るアクセス道路を横切り、同観測所への電力供給が寸断されました。NOAAによると同観測所のスタッフは全員無事ですが、観測所にはアクセスできなくなっているとのことです。

なお、マウナケア山には国立天文台ハワイ観測所の「すばる望遠鏡」もあります。すばる望遠鏡はTwitterにて、雪に覆われたマウナケア山と溶岩が流れるマウナロア山という、2つの山の大きく異なる様相を捉えた画像をシェアしています。

冒頭の画像はNOIRLabの今週の一枚として、2022年11月30日付で公開されています。

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Source

  • Image Credit: International Gemini Observatory/NOIRLab/NSF/AURA
  • NOIRLab - Mauna Loa Lava and Light Pillar Caught on Camera from Gemini North
  • NOAA - ESRL Global Monitoring Laboratory - Mauna Loa Observatory

文/松村武宏

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