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18_Calendar_2022_Japanese(Credit:ChETEC)

【▲「宇宙核物理を築いた女性研究者たち」2022年日本語版カレンダー表紙(Credit:ChETEC)】

「宇宙核物理を築いた女性研究者たち」2022年日本語版カレンダーが出版されました。

Women Scientists Who Made Nuclear Astrophysics(宇宙核物理を築いた女性研究者たち)」は「宇宙核物理」の発展に大きな貢献を果たした12名の女性研究者を紹介するカレンダーで、「欧州における宇宙核物理研究アクション」COST Action ChETEC)の副議長であるMaria Lugaro博士とChristine Hampton博士らによって制作されました。

このカレンダーは、女性研究者が科学の発展に重要な役割を果たしてきたことを広く社会に向けて紹介するとともに、将来の科学を担う若手女性研究者や女子学生の励みになること目指して制作され、18ヶ国語以上に翻訳・出版されています。日本語版は宇宙核物理分野の研究者組織である「宇宙核物理連絡協議会」(宇核連)が中心となって翻訳され、出版と無償頒布を行っています。

カレンダーは以下URLよりダウンロードできます。

http://www.chetec.eu/press-outreach/copy_of_calendar

PDFファイルは以下の18番目が「日本語版」になります。

https://cloud.konkoly.hu/s/pBLJtG2CFyF66Df

カレンダーで紹介されている12名の女性研究者は以下のとおりです。

  • マリー・サロメア・スクウォドフスカ=キュリー
  • リーゼ・マイトナー
  • ステファニア・マラシナヌ
  • セシリア・ヘレナ・ペイン=ガポシュキン
  • マリア・ゲッパート=メイヤー
  • 湯浅年子
  • ジョージアンヌ・ロバートソン=コーフラン
  • エディス・アリス・ミュラー
  • エレナー・マーガレット・ピーチィ=バービッジ
  • エリカ・ヘルガ・ルース・ベーム-ヴィンテンス
  • ディルハン・エゼル・エルユルト
  • ベアトリス・ミュリエル・ティンズレイ

カレンダーは背景画を含めて美しく凝ったデザインで作成されています。女性研究者たちの生涯と研究業績が簡潔に紹介されているだけでなく「トリビア」も載っていて、とてもおもしろい読み物になっています。

■「宇宙核物理」について

恒星における核融合反応、超新星爆発や中性子星同士の合体など、宇宙におけるさまざまな現象に原子核が関わっています。「宇宙核物理」(Nuclear Astrophysics)とは、原子核を通して宇宙を研究し、元素の起源と宇宙の進化を探る学問分野のことです。

■「欧州における宇宙核物理研究アクション」(COST Action ChETEC)について

宇宙の進化を研究する強力な方法の一つは、星の中で起こる核反応によって残された化学的痕跡を探ることです。一方で、世界トップレベルの核物理実験施設が欧州各地に設置・建造されています。

これらの巨大な投資から科学的・革新的リターンを最大化するためには、天文学、天体物理学、原子核物理学の研究達成努力を調整するとともに、分野間の汎欧州的な学際的架け橋を構築し、これらの基礎研究(blue skies research:好奇心に基づいた研究)を、データ、ソフトウェア、技術の活用に必要なツールを提供できる中小企業と結び付け、見返りとしてイノベーションサイクルに参加することが不可欠です。これがCOSTEuropean Cooperation in Science and Technology)アクションの目標です。

このアクションはまた、イノベーション連合を強化する目的で、学際的な専門知識と知識移転のスキルを提供する新しい世代の欧州人科学者を育成するものでもあります。

ChETEC(Chemical Elements as Traces of the Evolution of the Cosmos:宇宙進化の痕跡としての元素)は、この欧州における資金提供団体であるCOSTアクションからの支援を受けて、恒星内での原子核反応によって生成された元素の組成から宇宙の進化を明らかにすることを目指した研究アクションです。

 

■追記(1月31日18時30分)

宇宙核物理連絡協議会は、本記事で紹介したカレンダーの冊子体を、希望の方に無償で配布していることのことです。

希望の方は以下のURLから申し込みください。

https://forms.office.com/r/ATXTRRBjrs

 

Image Credit: ChETEC
Source: ChETEC宇宙核物理連絡協議会東京大学生産技術研究所川越研究室
文/吉田哲郎

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