ハッブル宇宙望遠鏡が撮影、南天“ほうおう座”の相互作用銀河
相互作用銀河「NGC 7764A」(Credit: ESA/Hubble & NASA, J. Dalcanton, Dark Energy Survey, DOE, FNAL, DECam, CTIO, NOIRLab/NSF/AURA, ESO; Acknowledgement: J. Schmidt)
【▲ 相互作用銀河「NGC 7764A」(Credit: ESA/Hubble & NASA, J. Dalcanton, Dark Energy Survey, DOE, FNAL, , CTIO, /NSF/AURA, ESO; Acknowledgement: J. Schmidt)】

こちらは南天の「ほうおう座」の方向およそ4億2500万光年先にある銀河を捉えた画像です。欧州宇宙機関(ESA)によると、右上から左下へと並ぶ3つの銀河はまとめて「NGC 7764A」と呼ばれています。

画像の右上に写る2つの銀河は「相互作用銀河」だと考えられています。相互作用銀河とは、互いに重力の影響を及ぼし合っている複数の銀河のこと。相互作用銀河のなかには銀河の重力がもたらす潮汐力によって長い尾を伸ばしたような姿をしているものや、笑顔や鳥のようにも見える不思議な姿をしたものもあります。NGC 7764Aの場合、2つの銀河の間には互いに手を伸ばしているかのように、星やガスでできた尾のような構造が伸びていることがわかります。

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いっぽう、画像の左下に写る銀河もNGC 7764Aに含まれていますが、右上に見える銀河のペアと比べて、その形態はあまり変化していないように思えます。ESAによると、3つの銀河は互いに比較的近い場所に位置していることからその可能性はあるものの、左下の銀河が右上の2つの銀河と実際に相互作用しているかどうかは不明確なようです。

冒頭の画像はの「掃天観測用高性能カメラ(ACS)」およびブランコ4m望遠鏡(セロ・トロロ汎米)の観測装置カメラ()」による観測データをもとに作成されたもので、ESAから宇宙望遠鏡の今週の一枚「Strike!」として2022年1月24日付で公開されています。

 

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Image Credit: ESA/Hubble & NASA, J. Dalcanton, Dark Energy Survey, DOE, FNAL, , CTIO, /NSF/AURA, ESO
Acknowledgement: J. Schmidt
Source: ESA/Hubble
文/松村武宏