6月30日は国際小惑星デー(International Asteroid Day)です。国際小惑星デーは、小惑星の衝突のリスクに関する一般の意識を高めるために国連が定めたもので、世界中でさまざまなイベントが催されます。

NASAでもこの国際小惑星デーに合わせて小惑星に関する記事を公開しました。

小惑星の多くは火星と木星の間にある小惑星帯(the main asteroid belt)に属していますが、その他にも、地球の軌道に近い軌道を持つ地球接近小惑星や木星の軌道上にあるトロヤ群小惑星などがあります。

【▲ 小惑星帯のイラスト。火星と木星の間にたくさんの小惑星が存在しているのが解ります。これらの小惑星の起源は木星の重力によって掻き回されたために惑星になれなかった微惑星が残されたものだと考えられています(Credit: NASA/McREL)】

これらの小惑星は現在、100万個以上存在することが確認されています。その大きさは、大きなものだと、小惑星帯のベスタ(Vesta)のように、差し渡し530kmほどにもなるものから、小さなものだと、10m未満にしかならないものまでさまざまです。その起源は、46億年前に太陽系が形成されたときに、惑星になれなかった微惑星が残されたものだと考えられています。そのため小惑星は太陽系が形成された当時のタイムカプセルだといわれています。

しかし、6600万年前、このような小惑星が地球に衝突し恐竜が絶滅しました。人類もうかうかしてはいられません。

そこで注目されるのがNASAが進めている2重小惑星軌道変更実証実験(Double Asteroid Redirection Test =DART)です。

DARTでは、ディディモス(Didymos、直径780mほど)ディモルフォス(Dimorphos、直径160mほど)からなる二重小惑星のうちのディモルフォスに、約500kgのDART機を6.6km/sで衝突させ、その軌道の変更を試みます。2021年11月にDART機を打ち上げ、2022年9月にDART機を衝突させる計画です。

そして、我が日本もNASAに負けてはいません。JAXAの美星スペースガードセンターは、地球を小惑星の脅威から守るために、日々、地球に接近する小惑星を監視しています。また、日本スペースガード協会でも、小惑星の脅威から地球を守るために、日々、JAXAからの委託を受けて美星スペースガードセンターでの小惑星の観測などの活動に取り組んでいます。

 

関連:NASAの惑星防衛プログラムの実証実験に新たに4人の科学者が選ばれる

Image Credit: NASA/McREL/Shutterstock
Source: NASA
文/飯銅重幸

 オススメ関連記事