渦巻銀河「NGC 691」(Credit: ESA/Hubble & NASA, A. Riess, Acknowledgement: M. Zamani)

【▲ 渦巻銀河「NGC 691」(Credit: ESA/Hubble & NASA, A. Riess, Acknowledgement: M. Zamani)】

宇宙の秩序を感じさせる整った渦巻き模様が印象的なこちらの銀河は、「おひつじ座」の方向およそ1億2000万光年先にある渦巻銀河「NGC 691」です。

NGC 691は地球にほぼ正面を向けた位置関係にあり、画像には中央部分の明るいバルジをはじめ、若く高温な星々が青く輝く渦巻腕がバルジを取り巻く様子や、塵が豊富で可視光線が隠されやすいダークレーンあるいはダストレーン(黒い煙のような部分)がはっきりと写っています。

欧州宇宙機関(ESA)によると、NGC 691はその名を冠したNGC 691銀河群(NGC 691 galaxy group)に属しています。2005年2月にはNGC 691に出現した超新星を広瀬洋治氏が発見しており、後に銀河までの距離の測定にも利用されているIa型の超新星だったことが確認されています。

渦巻銀河や棒渦巻銀河のなかにはダークレーンが目立つ「NGC 4826」やバルジをリングが取り囲む「NGC 1015」のように力強い個性を感じさせるものもありますが、NGC 691のように繊細な渦巻腕を持つ姿もまた魅力的です。画像は「ハッブル」宇宙望遠鏡の「広視野カメラ3(WFC3)」による光学および赤外線の観測データをもとに作成されたもので、ESAからハッブル宇宙望遠鏡の今週の一枚として2021年5月31日付で公開されています。

 

関連:星を撒き散らす様な歪んだ銀河「NGC 2276」の姿

Image Credit: ESA/Hubble & NASA, A. Riess, Acknowledgement: M. Zamani
Source: ESA/Hubble
文/松村武宏

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