2020年に観測衛星「PROBA-2」が撮影した太陽の画像366日分を並べたもの(Credit: ESA/Royal Observatory of Belgium)

こちらは欧州宇宙機関(ESA)の観測衛星「PROBA-2」によって2020年に撮影された太陽の画像です(極端紫外線の波長で観測したもの)。1日につき1枚、合計366日分を選び出してずらりと並べたこの画像には、太陽の日々変化する表情が描き出されています。

画像は最上段の一番左(「Jan」の右隣)が1月1日に撮影されたもので、左から右へと月名の英語での略称を挟みつつ並べられており、最下段の一番右(「2021」の左隣)が12月31日の画像です。366枚をグリッド状に並べた冒頭の画像とともに、日々の太陽を連続表示したアニメーション画像も公開されています。

▲冒頭に掲載した画像のアニメーションバージョン(via GIPHY)▲

全体を眺めてみると、6月(Jun)と12月(Dec)にそれぞれ1回ずつ三日月状になった太陽が写っています。これは6月21日12月14日に起きた日食において、PROBA-2の軌道から観測された部分日食の様子が撮影されたものになります。

また、太陽には約11年ごとに繰り返される活動周期の存在が知られており、2019年12月に極小期を迎えてからは第25太陽活動周期に入ったことが確認されています(関連:第25太陽活動周期の開始を確認。極小期は2019年12月だった)。この活動周期が始まって間もない2020年の前半は比較的静穏でしたが、11月と12月の画像には複数の活動領域が捉えられており、太陽の活動が高まりつつある様子が示されています。この活動領域の1つは11月29日にMクラス(M4.4)の太陽フレアを生じさせています。

太陽探査機「SOHO」が捉えた2020年11月29日の太陽フレア(Credit: SOHO (ESA & NASA))

なお、ESAは2020年2月に太陽探査機「ソーラーオービター」を打ち上げています。画像を撮影したPROBA-2は今後も太陽を観測し、ソーラーオービターをはじめとしたミッションを数年に渡りサポートしていくとのことです(関連:ソーラー・オービターの太陽接近観測時の画像が公開「キャンプファイヤー」を初撮影)。

 

Image Credit: ESA/Royal Observatory of Belgium
Source: ESA
文/松村武宏

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