渦巻銀河「UGC 12588」

渦巻銀河「UGC 12588」(Credit: ESA/Hubble & NASA, R. Tully)

こちらはアンドロメダ座の方向およそ3000万光年先にある銀河「UGC 12588」を捉えた画像です。広範囲が白っぽく見える丸い中心部分を持つ姿がシナモンロール(シナモンバン)を思い起こさせるとして、ESA(欧州宇宙機関)はこの画像に「Cosmic Cinnamon Bun(宇宙のシナモンロール)」というタイトルを付けています。

アンドロメダ座の銀河といえば、地球から約250万光年先にある「アンドロメダ銀河(M31)」が有名ですね。UGC 12588もアンドロメダ銀河と同じ渦巻銀河に分類されていますが、外側に向かって螺旋を描く渦巻腕を持った典型的な渦巻銀河の姿とは異なり、中心部分にきつく巻き付いたUGC 12588の渦巻腕は不明瞭で見分けづらくなっています。

そんなUGC 12588の渦巻腕で最も鮮明に捉えられているのは、外周を取り巻く青い星々の輝きです。青い輝きはそこに若い大質量の星々が存在することを意味しており、新しい星を生み出す星形成が起きていると思われる領域を示しています。

冒頭の画像は「ハッブル」宇宙望遠鏡に搭載されている「掃天観測用高性能カメラ(ACS)」によって可視光線の波長で観測されたもので、ハッブル宇宙望遠鏡の今週の一枚として2020年11月16日に公開されています。

 

関連:まるで滝の流れのよう。ろくぶんぎ座の渦巻銀河

Image Credit: ESA/Hubble & NASA, R. Tully
Source: ESA/Hubble
文/松村武宏

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