ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた巨大なレンズ状銀河NGC2292とNGC 2293が衝突するようす

ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた巨大なレンズ状銀河NGC2292とNGC 2293が衝突するようす(Credit: NASA / ESA / Hubble / W. Keel, University of Alabama.)

画像は巨大なレンズ状銀河NGC2292とNGC2293が衝突するようすをハッブル宇宙望遠鏡が捉えたものです。

NGC2292とNGC2293は、おおいぬ座に属し、地球から1億2000万光年ほどのところにあります。1835年にイギリスの天文学者ジョン・ハーシェルによって発見されました。ともにLGG138銀河群に属しています。

実はこのような銀河同士の衝突はたくさん起こっています。例えば、私達の天の川銀河も100億年ほど前にガイア・エンケラドスと呼ばれる、質量が小マゼラン雲よりも少し大きいくらいの銀河と衝突したと考えられています。その質量比は当時の天の川銀河:ガイア・エンケラドス=4:1程度と推定されています。

ヨーロッパ宇宙機関(ESA)が運用する位置天文衛星ガイアのデータなどから、私達の天の川銀河の恒星達の位置、軌道、動きや化学的な組成などを調べてみると、主流の系統に対して、もう一つ別の系統があることが解り、このように考えられています。私達の天の川銀河の周辺を球状に取り囲んでいるハローと呼ばれる領域にある恒星達は主にこのようなガイア・エンケラドスに由来する恒星達で構成されています。

また、未来に目を向けてみると、私達の天の川銀河は、45億年後に、アンドロメダ銀河と衝突すると予測されています。

このような銀河同士の衝突が現在の銀河の形成に大きな影響を与えたと考えられています。

 

Image Credit: NASA / ESA / Hubble / W. Keel, University of Alabama.
Source: SCI-NEWS
文/飯銅重幸

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