今晩は毎年10月恒例の「オリオン座流星群」が極大(ピーク)を迎えます。東の空にのぼるオリオン座の右手付近(画像参照)を放射点として、一時間に5個程度の流れ星が見られるかもしれません。オリオン座流星群が極大になる正確な時間は”21日の15時頃”となっているため、見頃なのは10月21日夜〜22日夜明け前にかけてということになります。
また、今年は月明かりの影響が少なく比較的よい観測条件ですが、気象庁発表の21日夜の天気予報によると「曇り」の地域が多く、残念ながら観測できる場所も限定的になるかもしれません。しかし、向こう数日間はオリオン座流星群が見られますので、今日明日の天候が悪い地域の方も様子を見てみましょう。
オリオン座流星群とは
オリオン座流星群はハレー彗星を母天体とする流星群で、その彗星の塵が流星を作り出します。毎年10月21日付近に活動のピークを迎えることで知られています。また、5月に観察できる「みずがめ座エータ流星群」も同じくハレー彗星を母天体としています。
ハレー彗星は75.3年周期で地球に接近する彗星で、紀元前からその存在が知られていました。また人の寿命に近い公転周期から、「ハレー彗星を2回見られる人は幸運だ」なんていい方もあります。このハレー彗星の軌道を地球が年に2回通過するため、5月と10月に流星群が観測できるというものです。
徐々に秋を感じる今日この頃ですが、朝晩は冷え込みますので観測を予定している方は風邪を引かないよう暖かい格好を心がけてください。
Source: 国立天文台