2020年6月2日に木星探査機「ジュノー」が撮影した木星の表面。中央に見えているのが撮影の2日前に見つかったばかりのスポット(Credit: Image data: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS, Image processing: Kevin M. Gill)

■今日の天体画像:木星にできた新しいスポット

こちらの画像は、2020年6月2日に27回目の接近飛行を行ったNASAの木星探査機「ジュノー」によって撮影された木星の表面。画像の左上にはお馴染みの大赤斑が、右下には大赤斑の3分の1ほどの幅がある白い渦が写っています。色の異なる雲の帯の境目にみられる複雑に渦巻いた雲の模様は、巨大な木星の大気を流れる風の激しさを感じさせます。

大赤斑と白い渦の中間付近には、白い雲の帯のなかにあって目立たないものの、雲を構成する物質が雲層の上まで噴出したことで生じたとみられる小さなスポット(斑)があります。これはジュノーが木星の表面に接近する直前の5月31日に南アフリカのアマチュア天文家Clyde Foster(クライド・フォスター)氏によって発見された新しいスポットで、非公式ながら「Clyde’s Spot(クライドのスポット)」と呼ばれています。数時間前にオーストラリアの天文学者が撮影した画像では確認できなかったといいますから、Foster氏は誕生して間もないスポットを見つけたことになります。

Foster氏の発見から2日後に木星の表面へと接近したジュノーはスポットの真上こそ通過しなかったものの、ジュノーに搭載されている「JunoCam」によってこの新しいスポットも撮影されていました。冒頭の画像は接近飛行時に撮影された5枚の画像をもとに市民科学者のKevin M. Gill氏が作成したもので、撮影時のジュノーの高度は4万5000~9万5000kmとされています。

2020年5月31日にClyde Foster氏が撮影した木星(メタンバンドフィルターを使用)。白く大きく写る大赤斑の右下、矢印の先に小さいがはっきりと「クライド・スポット」が写っている(Credit: Clyde Foster)

 

Image Credit: Image data: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS, Image processing: Kevin M. Gill
Source: NASA
文/松村武宏

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