古代の星が少なく群れる矮小楕円銀河「PGC 29388」

【今日の天体紹介:PGC 29388】

ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた霧の様な美しい天体は、おおぐま座の方向約1200万光年先に位置する「PGC 29388」でM81銀河群に属しており、銀河群の中心部分に位置しています。UGC 5442やKDG 6、Mailyan 50の名でも知られています。

PGC 29388は、約1億〜数十億の星で構成されており、砂粒の様な星が散りばめられ輝いていますが、天の川銀河の2500億〜4000億の規模と比較すると非常に小さいことが分かります。また、PGC 29388に含まれる星の大半は120〜140億歳と年老いており「矮小楕円銀河」に分類されています。

なお、Sci-newsによると中心に輝く天体はより遠くに存在する別の渦巻銀河であるといい、画像を拡大してみると薄っすらと渦状腕の様な形状を見つけることができます。

 

Credit: ESA/Hubble & NASA, T. Armandroff
Source: HUBBLE / Sci-news

Last Updated on 2020/04/26