■2月21日からベテルギウスは増光に転じる可能性

赤色超巨星であるベテルギウスは、いずれ超新星爆発を起こす運命にあるとみられています。ただ、研究者の多くは、現在観測されているベテルギウスの減光が超新星爆発に直接結びつく可能性は低いと考えています。

前出のMontargès氏も、今回の減光は「ベテルギウスの例外的な活動によって表面の温度が下がった」か、あるいは「地球の方向に塵が放出されたことでベテルギウスの光がさえぎられた」ことが原因ではないかとの仮説を立てて研究を進めています。ただ、ベテルギウスのような赤色超巨星に関する知識はまだ限られており、異例な減光も進行中であることから、「驚きが待っている可能性もある」としています。

もともとベテルギウスは明るさが変化する脈動変光星として知られており、複数のパターンに従って増光と減光を繰り返してきました。25年間に渡りベテルギウスを観測し続けてきたEdward Guinan氏(ビラノバ大学、アメリカ)は、今年の2月21日頃(誤差は前後一週間)を境にベテルギウスが増光に転じると予想しています。

いま観測されているベテルギウスはおよそ700年前の姿なので、異例の減光も厳密に言えばすでに過去の出来事ですが、私たちはまだその結末を知りません。Guinan氏の予想通りであれば、ベテルギウスの減光もそろそろ底を打つ頃。今月末までにどのような変化を示すのでしょうか。

 

Image Credit: ESO
Source: ESO / Sky & Telescope
文/松村武宏

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