「熱い海王星」は蒸発し縮小していく

この画像は、地球から約97光年先にあるM型恒星「GJ 3470」太陽系外惑星「GJ 3470b」のイメージ画像です。

「GJ 3470」と「GJ 3470b」の距離は、太陽と地球の距離の1億5000万kmよりも遥かに近く、わずか数百万kmという近距離です。そして公転周期はたったの3.3日。
「GJ 3470b」は海王星と似たような大きさを持ち、恒星に近い位置を周回していることから「ホット・ネプチューン(熱い海王星)」に分類されています。

大気のある「GJ 3470b」は、恒星と近距離にあることで、熱放射により加熱された高層大気が宇宙空間まで蒸発するほどの影響を受けています。また、2007年に「ホット・ネプチューン」として初めて観測された「GJ 436b」と比較して、100倍近い速度で大気を失っていることが判明しています。

このまま質量を失い続けると、数十億年かけて徐々に縮小していき、一般的な太陽系外惑星の「ミニ・ネプチューン」になることが推測されています。

 

Image Credit:NASA, ESA, and D. Player (STScI)
https://www.spacetelescope.org/images/opo1852a/