渦巻銀河「ESO 021-G004」の活動銀河核

【今日の天体紹介:渦巻銀河ESO 021-G004】

この斜めに渦巻く天体は、カメレオン座の方向に約1億3千万光年に位置する「ESO 021-G004」と名付けられた渦巻銀河の姿で、2019年12月27日に公開されました。

この銀河は、活動銀河核(Active Galactic Nucleus:AGN)を持つ活動銀河に分類されます。活動銀河とは、明るい中心部分の狭い領域から強力な電波源を発している天体。そのエネルギー源は超大質量ブラックホールの存在が確実視されており、周囲の物質を食べ尽くすまで強力な電波を放射し続けます。物質が枯渇した後は一般的な銀河や暗い活動銀河核(ライナー)に進化していくものと考えられています。

この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡の広視野カメラ3「WFC3」の可視光と赤外線波長を用いて撮影したデータを合成したものです。

 

Image: ESA/Hubble & NASA, D. Rosario et al.
Source: HUBBLE