【今日の天体紹介:レンズ状銀河ESO 381-12/13】

宇宙に浮遊する白い球体の様なこの天体は、ケンタウルス座の方向約2億7000万光年先に位置するレンズ状銀河「ESO 381-12」です。

レンズ状銀河は、楕円銀河の様に薄っすらとのっぺりした見た目と部分的に渦巻銀河と似たような構造をしています。しかし渦巻銀河の最大の特徴である渦状腕は見られません。ガスや塵をほとんど含まず、楕円銀河の様に古い星で構成されています。

ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた「ESO 381-12」の画像を見ると、明るい中心から外側に向かって何層もの花弁の様な構造を持っている事が容易に分かります。この不思議な構造を作り出したのは、過去に別の銀河と衝突した際の相互作用が星形成を促進し、さざ波の様な模様となった考えられています。周囲には星形成により誕生した星々が見られます。

また、画像には右側には活発な星形成が見られる棒渦巻銀河「ESO 381-13」が見つけることができます。こちらの銀河の星形成もまた相互作用によるものである可能性があります。

宇宙には様々な形状をした銀河が存在していますが、青白い球体が揺らめいている様に見えるその姿は、まさに宇宙のウィルオウィスプですね。

 

Image: NASA, ESA, P. Goudfrooij (STScI)
Source: HUBBLE