太陽系最大の惑星・木星で周回探査を実施しているNASAの木星探査機「ジュノー」。ジュノーは細長い楕円軌道を描いており、定期的に木星の表面へと接近するフライバイを実施しています。

去る2019年11月4日(日本時間)には23回目のフライバイが行われましたが、このときの観測データをもとにした新しい画像がNASAから公開されています。

■南極上空から見渡した半月状の木星

木星探査機「ジュノー」が木星を南極付近上空から撮影した姿(Credit: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS)

今回公開された画像は、ジュノーに搭載されている光学観測装置「JunoCam」によって、木星の南極付近上空から撮影されたデータが元になっています。暗い色の雲がうずまく高緯度の南極付近から、白く明るい雲がみられる中緯度にかけて、異なる色の雲が混沌とした境界線に区切られながら緯度ごとに帯状に広がっている様子が鮮やかに写し出されています。

JunoCamのデータを元に画像を作成したのは、市民科学者のAli Abbasi氏。データは11月4日8時29分(日本時間)に撮影されたもので、このときジュノーは木星の南緯70度の上空10万4600kmを、木星から遠ざかるように時速13万7000km(秒速およそ38km)で飛行していました。

現在、火星よりも遠い惑星を周回している探査機はジュノーただ1機。木星を昼の側からだけでなく、夜の側や両極の上空からでも観測できるジュノーは、木星を異なるアングルから見つめる視点としてのみならず、コアの密度が想定よりも低く、サイズが大きく広がっていることを突き止めるなど、木星の真実に迫る活躍を続けています。

木星探査機ジュノーの想像図(Credit: NASA/JPL-Caltech)

 

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS
https://www.nasa.gov/image-feature/jpl/glancing-back
文/松村武宏

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