緑色で示される”かつての名残り”

画像中央にうっすら見える緑色の箇所は「ハニーの天体(Hanny's Voorwerp)」と呼ばれており、上に見える渦巻銀河「IC 2497」の近くにあります。

ハニーの天体」は約30万光年の長さがあるガス雲。銀河中心からの光に照らされ、輝いて見えます。この奇妙な天体は、銀河の衝突および20万年程前まで活動していたクエーサーの影響によって誕生したと考えられています。

また「ハニーの天体」の先端にある黄色や橙色で示された場所は、「IC 2497」との相互作用による数千光年の幅に集中した星形成領域で、最も若い星は数百万歳と推測されます。

この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡に搭載されていた掃天観測用高性能カメラ「ACS」広視野カメラ「WFC3」、米国アリゾナ州南部のキットピーク国立天文台の「WIYN 3.5m望遠鏡」のデータを合成して作成されたもので、2011年1月に公開されたものです。

 

Source

  • Image Credit: NASA, ESA, William Keel (University of Alabama, Tuscaloosa), and the Galaxy Zoo team
  • Hubble - Hubble snaps image of space oddity

文/sorae編集部