
2018年7月10日、アメリカ航空宇宙局(NASA)は宇宙から撮影された地球と月の画像を公開しました。この画像はヨーロッパ宇宙機関(ESA)の宇宙飛行士 アレクサンダー・ガースト氏 が自身の SNS で公開したものです。ガースト氏は、「国際宇宙ステーション(ISS)は1日に約16回、地球を周回しています。私たちは毎日、月まで行って帰ってきているようなものです」とコメントしています。

ISS は、地球低軌道上にある唯一の軌道実験室であり、アメリカ、ロシア、欧州、日本、カナダが協力して運用しています。地球を1周するのに約90分を要し、1日で地球を16周する軌道を巡っています。この地球の周囲は約 4万km、月までの距離はおよそ38万kmであるため、ISS は1日あたり約 64万kmという途方もない距離を移動している計算になります。これを月への宇宙旅行に例えると、ISS は「毎日、月を往復している」といった壮大なイメージを抱かせます。
この画像や情報は、宇宙から見た地球のスケール感を私たちに伝えるだけでなく、ISSがいかに人類の科学と技術の象徴であるかを再認識させます。
文・編集/sorae編集部
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参考文献・出典
- Image Credit : NASA
- NASA - A Closer View of the Moon