写真は、NASAのハッブル宇宙望遠鏡によって撮影された、約1億3400万光年離れた星座「おおぐま座」に位置する衝突銀河のペアです。
写真左側がArp299A、右側に位置するものをArp299Bとしています。重ねて描かれているのは、アーティストによるイメージで「潮汐分裂」(Tidal disruption event = TDE)を表わしたものです。
星同士が接近した際には、このように「TDE」と呼ばれる巨大な破壊現象が起こり、これによってより小さな惑星や衛星は破壊され、「宇宙ジェット」と呼ばれる噴出も見られます。また「宇宙ジェット」はしばしばブラックホールの付近で起こるため、ブラックホールの存在を示すのにも用いられます。
そして最近、Arp299Bの中心付近で「TDE」が観測されたのです。
Image Credit : NASA
■A Tidal Disruption Event in Arp299B
https://images.nasa.gov/details-PIA22356.html
(ヤマグチ)
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