複数の海外メディアにて、宇宙物理学者のスティーヴン・ホーキング博士が亡くなったことが伝えられています。ホーキング博士は76歳でした。
家族の声明によれば、ホーキング博士はケンブリッジの自宅で朝方、安らかに息を引き取ったとのこと。また、彼の人生を通してホーキング博士をサポートしてくれたすべての人々に謝辞を述べています。
ホーキング博士は1942年1月にオックスフォードで生まれ、オックスフォード大学で物理学と化学を学びます。その後は理論物理学者として、1963年に「ブラックホールの特異点定理」を発表し注目を集めます。また1971年と1974年に続けて宇宙創生やブラックホールに関する理論を発表し、量子宇宙論へと大きな貢献を行いました。
一方、学生の頃に発症した「筋萎縮性側索硬化症」により後年には自力での移動や会話が難しくなり、合成音声によって会話をする姿も広く世に知られていました。今後も、彼の意思を引き継いだ科学者が宇宙やブラックホールの姿を解き明かしてくれることでしょう。
Image Credit: Wikimedia Commons
■Pioneering physicist Stephen Hawking dies at 76
https://www.theverge.com/2018/3/14/17118570/stephen-hawking-dies
(文/塚本直樹)
最新記事
-
天文すばる望遠鏡が撮影 相互作用する“おとめ座”の銀河「NGC 5366」と「PGC 49574」2024.10.14
-
宇宙開発【速報】ついに発射台でブースターを空中キャッチ スペースXが「スターシップ」の第5回飛行試験を実施2024.10.13
-
天文すばる望遠鏡が撮影 “くじら座”の壮麗な棒渦巻銀河「NGC 521」2024.10.13
-
宇宙開発NASA無人探査機「エウロパ・クリッパー」10月14日以降に打ち上げへ2024.10.12
-
宇宙開発三菱重工業がUAEの小惑星探査機打ち上げ契約締結 H3ロケットで2028年予定2024.10.12
-
天文ハワイのマウナケア山で撮影された紫金山・アトラス彗星 日本で見られるのはいつ頃?2024.10.11