ピンクとレッド、斑になった濃い塵、そして散りばめられた明るく輝く星々…。
この画像はハッブル宇宙望遠鏡によって撮影された「NGC 428」として知られる棒渦巻銀河の一部をピックアップしたものです。
くじら座の方向約5000万光年離れたこの「NGC 428」の中では、沢山の星が誕生しています。それは2つの銀河が衝突したことで、星形成に必要な環境が整ったことにあります。
一部が拡大されたこの画像では、渦巻き構造がわずかに把握できますが、全体像では衝突による影響で渦巻きが大きく歪んでいます。
また、オーストラリアとニュージーランドのBOSSプロジェクト(Backyard Observatory Supernova Search)において、2013年に「SN2013ct」と呼ばれるIa型超新星も発見されています。
「NGC 428」は1786年12月にウィリアム・ハーシェルによって発見され、ニュージェネラルカタログ(NGC)に追加されました。また、この画像はハッブル宇宙望遠鏡の広域惑星カメラ「WFPC2」の可視光(4波長)と掃天観測用高性能カメラ「ACS」の可視光(2波長)を合成したものです。
Image Credit:ESA/Hubble and NASA and S. Smartt (Queen's University Belfast)
Acknowledgements: Nick Rose and Flickr user penninecloud
■A mess of stars
https://www.spacetelescope.org/images/potw1532a/