星形成の指輪とブラックホールの宝石

中央の楕円銀河と右側の渦巻銀河の残骸は、相互作用する銀河「Arp 147」の姿です。
から4億5000万光年と遠く離れた「Arp 147」は、数字の「10」に似ているとし、NASAやESAの記事では「は10点満点」と題された記事として紹介されました。

右側の青い円形の天体は非常に明るく直径3万光年の巨大なリング構造をしています。この構造は、過去に楕円銀河が衝突し、通り抜けたことによる波紋効果で出来た残骸であり、新しい星が生まれる星形成の場所でもあります。ここで生まれた大きな質量の星々は寿命は短く、数百万年程度で爆発を起こし、中性子星やを残します。

▲チャンドラとの撮影画像を合成したもの

また、上記のチャンドラX線観測衛星との合成画像では、ピンク色の強いX線源を多数確認することができます。それは、既に超新星爆発を終えた「の20〜30倍の質量をもつ」だと考えられています。

 

Source

  • Image Credit:M Livio et al. (STScI), ESA, NASA / NASA/CXC/MIT/S .Rappaport et al. Optical: NASA/STScI
  • APOD - The Double Ring Galaxies of Arp 147 from Hubble

文/sorae編集部