米国のLIGOや欧州のVirgoなどの研究所が競うようにして観測に成功している「重力波」。そして新たに、LIGOが2017年6月8日に重力波「GW170608」の観測に成功したと発表しました。
LIGOの発表によれば、この重力波はルイジアナとワシントンの2つの施設で観測されました。この重力波は2つのブラックホールの合体によって発生したもので、LIGOによる5回目の観測となります。これまで、重力波は6回観測されてきました。
そして今回の重力波は、これまでのブラックホール同士の合体としては最も軽量級だったという特徴があります。2つのブラックホールの質量は太陽の7倍と12倍。そして衝突の結果、太陽質量の18倍のブラックホールが誕生しました。また、この合体は地球からは約10億光年先で発生したようです。
このように米欧で観測と研究が進められる重力波。一方、日本は岐阜県飛騨市の重力波観測施設「KAGRA」が本格稼働を目指しており、今後に期待がかかります。
Image Credit: LIGO/Caltech/MIT/Sonoma State (Aurore Simonnet)
■Gravitational wave hunters have picked up signals from the lightest black holes yet
https://www.theverge.com/2017/11/16/16665132/gravitational-waves-ligo-virgo-black-holes-merger-multi-messenger-astronomy
(文/塚本直樹)
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