土星に飛び込むカッシーニ、ぼんやりとした昼と夜の境目を撮影

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いよいよ長い旅を終え、2017年9月15日に土星大気に突入してミッションを終了する予定の探査機「カッシーニ」。そのカッシーニが北半球方向に向かい、土星で撮影した昼と夜の境目の縞模様の写真が公開されました。
 
画像は左下が夜の領域、そして右上が昼の領域に相当します。低い角度から差し込む太陽光が、土星の雲の複雑な構造を浮かび上がらせていますね。木星ほどのダイナミックさはありませんが、それでも興味深い写真です。
 
写真はカッシーニの狭角カメラとカラーフィルターを組み合わせ、複数の画像を合成して作成されました。撮影日時は2017年8月31日で、土星からの距離は約110万kmほど。1ピクセルあたりのスケールは約6kmです。
 
NASAとESA(欧州宇宙機関)、そしてイタリア宇宙機関によって始まったカッシーニのミッションは、これまで土星やその環、惑星に関する素晴らしい観測結果を残してきました。そして9月15日には、生命の存在の可能性がある土星の惑星に影響を与えないために、土星大気へと突入します。カッシーニが無事に最後まで地球にデータを送信し続けられることを祈りたいですね。
 
Image Credit: NASA
■Dreamy Swirls on Saturn
https://www.nasa.gov/image-feature/jpl/pia21888/dreamy-swirls-on-saturn