アメリカとアラブ首長国連邦は6月12日(現地時間)、アブダビにて宇宙開発における協力関係を結んだと発表しました。NASAによるとこの合意のもと、2カ国は宇宙開発だけでなく航空技術や宇宙探査などにおいて協力することになります。さらに、火星探査でも共同で協議を行ないます。
NASAでアドミニストレーターを務めるCharles Bolden氏は、「NASAは民間部門や国際パートナーと協力して火星探査計画を進めます。アラブ首長国連邦との協力体制は火星探査をより前進させ、平和的な宇宙探査を実現させると確信しています」と語っています。またアラブ首長国連邦の宇宙機関でチェアマンを務めるKhalifa Al Romaithi博士も、両国の協力関係に対して期待を寄せています。
現在火星探査はNASAや、ESA(欧州宇宙機関)とロシアの共同プロジェクト、そしてインドがアジアで初めて探査機を送るなど、その競争が激化しています。さらに、スペースXのように2018年に火星探査機を打ち上げたり、またロッキード・マーティンのように火星軌道に宇宙船を建設しようとしている企業もあります。
一方、日本は探査機「のぞみ」を打ち上げましたが、2003年に軌道投入を断念。しかし2020年代前半を目処に探査機「MELOS(ミーロス)」を打ち上げ、火星の衛星からサンプルを採取し地球へ持ち帰る計画もあります。現在多くの探査機は火星で「生命の痕跡」を見つけようとしていますが、その他にも実用、あるいは商業的なメリットが見いだせると面白いかもしれませんね!
Image Credit: NASA/JPL/Cornell University, Maas Digital LLC
■U.S. and U.A.E. Agree to Collaborate on Outer Space, Mars
http://www.haaretz.com/israel-news/science/1.724582
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