明日の3月30日04時頃には、南の空で土星、火星、アンタレスが観察できます。さらに、下弦に近い月も土星のそばを通る天体ショーが見られますよ!
さて土星といえば、先日はSETIの研究による「土星の環と一部衛星は恐竜の誕生よりも後にできた」という報告が面白かったですね! 研究によれば、土星の環と一部の惑星ができたのはたったの1億年前。1億年と聞くとずいぶん昔に思えますが、恐竜が誕生したのが2億5000万年前、さらに地球や土星が40億年以上前に誕生したと思うと、ずいぶん最近できたことがわかります。
また、人類は着々と火星への有人探査の歩みを進めています。3月25日には欧州とロシアから共同で火星探査プログラム「エクソマーズ 2016」が打ち上げられました。探査機は7ヶ月後の2016年10月に火星上空と火星表面に到達し、大気の成分などから生命の痕跡を探す予定です。また、2018年にはエクソマーズの第2弾が打ち上げられ、火星表面を走る探査車によってさらなる詳細な調査が行われます。
一方、通信途絶が伝えられる日本のX線天文衛星「ひとみ」の状態は現在でもわかっていません。さらに残念なことに、通信の途絶だけでなく5つの物体が分離したなどの心配な話も出ています。ブラックホールや宇宙の誕生の謎を解き明かすために打ち上げられた「ひとみ」、なんとか無事に復活してミッションに復帰してほしいものです。
Image Credit: 国立天文台
■早起きして火星と土星を観察しよう!
http://www.nao.ac.jp/astro/sky/2016/03-topics03.html
Last Updated on 2022/11/09