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米国の重力波観測所「LIGO」を中心とする、米国や欧州などからなる国際研究チームは日本時間2月12日未明、重力波を初めて直接的に観測することに成功したと発表した。

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重力波の存在は今から100年前にアルベルト・アインシュタインが予言していたもので、その予言が正しかったことが証明されるとともに、重力波を使って宇宙を研究する「重力波天文学」という新しい研究の扉が開くことになった。

研究チームの発表によると、観測に成功したのは米東部夏時間同日5時51分(日本時間2015年9月14日18時51分)であったとされる。このとき観測された重力波は、今から約13億年前に、質量が太陽の29倍と36倍もある2つのブラックホールが合体したときに生成されたものであると考えられている。

アインシュタインの一般相対性理論によれば、質量をもった物体が存在すると、それだけで時空にゆがみができ、さらにその物体が軸対称ではない加速度運動をすると、この時空のゆがみが光の速度で伝播していくとされている。これまで数学的に、また中性子星の動きの観測などから、その存在は間接的に証明されていたものの、直接観測に成功した例はなく、今回が世界初の快挙となった。

今後、欧州や日本にある重力波観測所も順次観測を開始する予定で、重力波のより詳しい研究が進むことが期待される。また今回の成果により、重力波を使って宇宙を研究する「重力波天文学」という新しい研究の扉が開くことになり、宇宙の理解がさらに進むことも期待されている。

Image Credit: Caltech/MIT/LIGO Lab

■News | Gravitational Waves Detected 100 Years After Einstein's Prediction | LIGO Lab | Caltech
https://www.ligo.caltech.edu/news/ligo20160211

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