26周年迎える「ハッブル宇宙望遠鏡」、卵型の青い星雲を撮影

散光星雲「NGC 7635」

地球上空の軌道を周回しながら、これまで数々の美しい天文ショーを観察してきた「ハッブル宇宙望遠鏡」。そのハッブル宇宙望遠鏡が先日、打ち上げから26年目を迎えました! 今でも元気に稼働する同宇宙望遠鏡は、誕生日に合わせて散光星雲「NGC 7635」の美しい画像を地球に届けています。

この幅7光年にわたる散光星雲「NGC 7635」は地球から7100光年先、カシオペア座の方向に位置します。撮影にはハッブル宇宙望遠鏡の「広視野カメラ3(WFC3)」が利用されました。このカメラ、実は2009年に宇宙遊泳によって取り付けられた新型カメラなんです。ハッブル宇宙望遠鏡も進化していたんですね!

散光星雲とは恒星から恒星風によって撒き散らされたガスが、恒星からの光によって美しく照らしだされたもの。青い部分は酸素、赤い部分は窒素、そして緑の場所は水素を示しています。またこの星雲の中心には太陽の45倍もの質量がある恒星があり、同恒星は1,000万年〜2,000万年後には超新星爆発を起こすものと予想されています。

このように今も現役で頑張り続けるハッブル宇宙望遠鏡ですが、2018年より後には「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」が後継機として予定されています。同宇宙望遠鏡は赤外線を観測することにより、非常に遠い地点から発せられた光を捉え、宇宙の誕生の仕組みを探ることを期待されています。

 

Image Credti: NASA, ESA, and the Hubble Heritage Team
Source: gizmag