冥王星の北極点や峡谷…見たことある?

惑星なのか、それともそうでないのか…定義の間をさまよう不思議な天体の「冥王星」。現在冥王星は惑星ではなく、それに準ずる「準惑星」と定義されています。そんな中、NASAが「冥王星の北極側の詳細な画像」を公開しました。

冥王星は月よりも小さい天体で、表面を氷とメタンが覆っています。今回の写真では、その冥王星の表面の峡谷や谷、くぼみが詳細に見て取れます。画像を撮影したのはNASAが2006年に打ち上げた無人探査機「ニュー・ホライズンズ」です。

画像の黄色い部分は峡谷、その中の青い部分が谷、そして緑が小さな峡谷、ピンクが谷、赤がくぼみとなっています。このくぼみの部分は、冥王星の氷の活動によってできたものだと考えられています。

そして、ニュー・ホライズンズはこの地点の氷がメタン由来のものが多く、窒素由来のものが少ないことも解き明かしています。また、突起した部分の黄色い色とへこんだ部分の青白い色の差は、太陽線への露出期間の差によってできたものの可能性があります…が、詳細はまだわかっていません。

身近?な存在の冥王星ですら、まだまだ神秘に満ちているんですね。宇宙は広い。

 

Source

  • Image Credit: NASA
  • theverge - New NASA photo shows the canyons and pits of Pluto’s northern pole

文/塚本直樹