「空飛ぶクルマ」はこれまでもさまざまな企業がアイディアを出してきましたが、とうとうそのうちの一台「PAL-V Liberty」の販売が発表されました。これは、商業モデルとしては世界初になると謳われています。
ジェノバモーターショーで披露されたPAL-V Libertyの完成車両は3輪自動車で、本体上部にはローターを備えています。つまりクルマと飛行機の中間ではなく、クルマとジャイロコプターの中間に相当するといえるでしょう。サイズは小さいクルマほどで、走行用と飛行用の2つのエンジンを搭載しています。
クルマとしての走行速度は最高時速100マイル(約160km)、車重は1トン。すでに欧州航空安全機関とFAA(連邦航空局)の飛行に関する認可を受けているとしており、パイロットライセンスさえあれば実際に飛行が可能です。また、「自動車モード」から「飛行モード」への切り替えは、5分〜10分ほど必要です。
PAL-V Libertyの初期モデルの価格は59万9000ドル(約6300万円)で、スポーツモデルの価格は39万9000ドル(約4200万円)。2019年に完全な認可を受けた後に、出荷が開始されるとしています。
※記事初出時にはヘリコプターと表記していましたが、こちらは「ジャイロコプター」の機構を備えています。訂正の上、お詫び申し上げます。
Image Credit: PAL-V
■THE PAL-V LIBERTY CLAIMS TO BE THE FIRST COMMERCIALLY AVAILABLE FLYING CAR
https://www.theverge.com/2018/3/7/17091136/flying-car-pal-v-liberty-geneva-motor-show-2018
(文/塚本直樹)
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