エアバスは現在空飛ぶタクシー計画「ヴァーハナ(Vahana)」を進めていますが、2018年1月31日にオレゴン州ペンドルトンにてそのプロトタイプ機「Alpha One」が53秒の初飛行に成功しました。
発表によれば、31日の午前中にAlpha Oneは高度5メートルまでの浮上と、着陸に成功。これらはすべて自動操縦にて実施されました。機体は電動マルチローターを搭載したVTOL機となっており、離着陸時と水平飛行時で翼の角度が変更可能。全長18.7フィート(約5.7メートル)、翼長20.3フィート(約6.2メートル)、全高9.2フィート(2.8メートル)、機体重量1642ポンド(約450キログラム)で、機内にはシングルシートが設置されています。
エアバスの計画では、ヴァーハナは建物の上から上を移動する都市向けの交通手段として開発が進められています。計画がスタートしたのは2016年で、2020年までの量産バージョンの製作を予定。さらに、2017年時点では10年後の実用化を目指すと発表されています。
エアバスはヴァーハナ以外にも、より大型な空飛ぶタクシー「City Airbus」の計画も進めています。こちらは8つのローターを搭載したマルチコプターで、4人を乗せての飛行が可能。2018年に初のデモ飛行を、そして2023年の運用開始を目指しています。なお、ヴァーハナとはサンスクリット語で「乗りものの神様」を意味するそうですよ。
Image Credit: エアバス
■Airbus’ autonomous ‘air taxi’ Vahana completes its first test flight
https://www.theverge.com/2018/2/1/16961688/airbus-vahana-evtol-first-test-flight
(塚本直樹)
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