いよいよその時がきた、ということでしょうか。エアバスは今週月曜日に、「エミレーツ航空からのさらなる発注がなければ、A380の生産は中止されるだろう」と発言しています。
A380は総2階建ての超大型旅客機で、2007年に就航。大容量の輸送能力や、航空会社によるゴージャスなファーストクラスの設定も注目を集めました。しかしここ2年は新規の発注がないなど、将来が不安視されていたのです。
エアバスのセールスディレクターのジョン・リーヒ(John Leahy)氏は、「我々は現在もエミレーツ航空と協議を続けているが、正直な所、同社は最低受注機数を満たす注文ができる唯一の航空会社だろう」としています。そして「もしエミレーツ航空からの発注がなければ、(A380の)プログラムを中止せざるを得ない」と述べているのです。
なおA380の最後の発注はANA(全日本空輸)からの3機で、2016年1月におこなわれたもの。2018年には12機のA380が航空会社へと引き渡される予定です。
Image Credit: Wikimedia Commons
■End of the A380 superjumbo? Airbus warns future of plane at risk
https://www.theguardian.com/business/2018/jan/16/end-of-the-a380-superjumbo-airbus-warns-future-of-plane-programme-at-risk
(文/塚本直樹)
最新記事
-
天文新たな明るい彗星候補「ATLAS彗星(C/2024 S1)」(A11bP7I)を発見2024.10.09
-
天文豪華絢爛 ウェッブ宇宙望遠鏡が観測した超星団「ウェスタールンド1」2024.10.08
-
宇宙開発先進レーダ衛星「だいち4号」が静止衛星との間で光衛星間通信に成功2024.10.08
-
打ち上げ情報スペースX、ESAの二重小惑星探査機「Hera」を打ち上げ2024.10.08
-
天文宇宙の “明るさ” に謎の光は不要 「宇宙可視光背景放射」の新たな推定結果2024.10.07
-
宇宙開発ハリケーン到来予想で安全対策 NASAが「エウロパ・クリッパー」10月10日の打ち上げ中止2024.10.07