現在エアバスからUberまでが開発をすすめる、空飛ぶタクシーや空飛ぶクルマ。そんな業界をさらに熱くするように、中国に所在するボルボ(ボルボ・カーズ)の親会社が、空飛ぶクルマのスタートアップ「Terrafugia」を買収したと発表しました。
TerrafugiaはMITのエンジニアなどが創立したスタートアップ。浙江吉利控股集団はTerrafugiaとともに、空飛ぶクルマを現実のものにするとアナウンスを行っています。また、空飛ぶクルマの販売を目指すようです。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=32&v=rs8oqYU0YT0
このTerrafugiaですが、実はすでに空飛ぶクルマのプロトタイプ「Woburn」の飛行に成功しており、さらに市販モデルの空飛ぶクルマ「Transition」は少数ですが27万9000ドルで販売が行われました。その姿はあまりクルマとは言いづらいものですが、実際に飛行している様子はなんだか胸が熱くなってしまいます。
さらに、Terrafugiaは「TF-X」の構想も練っています。こちらは折りたたみ可能な固定翼とマルチローターを組み合わせた機体で、ヘリコプターのようにVTOL(垂直離着陸)が可能になる模様。また電動で駆動するので、飛行時(あるいは走行時)の騒音も抑えられるようです。
現時点では、Terrafugiaは空飛ぶクルマの詳細や発売時期などについては触れていません。しかしいつの日か、ボルボのロゴが入った空飛ぶクルマが都市部を飛行する姿を見てみたいものです。
Image Credit: The Verge
■Volvo’s parent company just bought a ‘flying car’ startup
https://www.theverge.com/2017/11/13/16643342/volvo-geely-terrafugia-flying-car-acquisition
(文/塚本直樹)
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