今年3月から始まったアメリカ、それにイギリスでの機内へのノートパソコンの持ち込み制限。中東・アフリカ地域からの一部航空便に限定しての制限でしたが、該当便ではかなりの混乱があったようです。そして米国土安全保障省は2017年7月20日(現地時間)、この制限を解除すると発表しました。
これまで行われてきた規制では、スマートフォンより大きな電子機器が制限の対象でした。これにより、ノートパソコンだけでなくタブレット端末やゲーム機なども影響を受けていたのです。対象国はヨルダンやカタール、クウェート、モロッコ、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、トルコなど。制限の理由は「テロの恐れがあるため」とされていました。
しかし2017年5月、アメリカは「今後は規制を拡大しない」と発表し、若干風向きが変わります。また同時に、国際便でのスクリーニング(検査)の強化も発表されていました。
そして今回、米当局は全てのエアラインと全空港に対し、検査の強化を指示。その代わり、ラップトップの機内持ち込み禁止などの制限が撤廃されたのです。ノートパソコンを預け荷物として貨物室送りにするのはあまりにも心配ですから、中東地域のビジネスマンの方はホッとしているのではないでしょうか。
Image Credit: いらすとや
■U.S. ends airline laptop ban: New security measures make the electronics OK to carry on
http://www.latimes.com/business/la-fi-laptop-ban-20170720-story.html
最終更新日:2022/11/15