ANA(全日本空輸)とエアロセンス株式会社は2月14日、ドローンを利用したボーイング787の整備点検作業のデモンストレーションを行い、その空撮画像を公開しました。
現在航空機の整備点検は、整備士が目視で傷や凹みを確認しています。そして今回の検証は、ドローンによる空撮と画像解析技術を利用することで整備品質の向上、さらには点検時間の短縮を目指したものです。これにより、航空便の遅延や欠航が減らせるなどのメリットが想定されています。
今回の検証は、伊丹空港に隣接するMRO Japna社の敷地で行われました。ドローンの飛行ルートはあらかじめプログラムされており、作業の効率化を目指しています。このような高所での作業は時間と危険を伴うので、ドローンの活用はまさにうってつけです。
またエアロセンスは、ソニーと株式会社ZMPによる合弁会社。以前には固定翼ドローンを発表しており、業務用や産業用の物流や管理ソリューションの提供を目指しています。今後は山形県庄内空港にて空港ランプエリア内で検証が続けられるとのことで、航空業界とドローン業界のパートナーシップの発展に期待が寄せられています。
Image Credit: エアロセンス株式会社
■エアロセンス、ANAとドローンを活用した機体整備点検作業の実現に向けた検証を開始
http://www.aerosense.co.jp/pressitems/2017/2/2/ana
■ドローンを活用した機体整備点検作業の実現に向けた検証を開始
http://www.ana.co.jp/group/pr/201702/20170202-2.html
最終更新日:2022/11/15