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一般人がタクシー業務を行う仕組みや評価システムにより、世界中で勢力を増している配車サービス「Uber」。その野望は路上だけではなく、空へと広がります。同社は新たに、空飛ぶタクシー計画「Uber Elevate」を公開しました。
 
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タクシーが空を飛べばなにがいいのか…それは、当然ながら移動速度が速いことがあげられるでしょう。例えばサンフランシスコからサンノゼへの移動は車で2時間12分かかるところを、空飛ぶタクシーならわずか15分で移動できるんです。素晴らしい! Uberはその他にも色々と計算モデルを提示していますが、どれも地上の車よりも圧倒的に速いという概要になっています。
 
Uber Elevateで利用される機体は軽量な電気駆動の飛行機です。機体はヘリポートや高層ビルから垂直に離着陸が可能で、チルト式のローターを搭載します。オスプレイみたいな感じでしょうか? また1回の充電で100マイル(約160km)を時速約240kmで飛行することができます。さらに機内は静粛性にもすぐれており、最初は有人パイロットによって、そして将来的には無人運転も視野に入れています。
 
このような自動運転の飛行機の実現のハードルは極端に高いというわけではなく、すでに一般に空を舞う飛行機の多くに自動運転装置が搭載されています。空中は地上よりも交通事故が起きる確率は低く、安全というわけですね。さらにUberの目的は自動運転のチルトローター機を作るだけでなく、それによって空飛ぶタクシー産業のエコシステムを成長させることにあるとしています。
 
このような自動運転の飛行機については中国Ehangが「Ehang 184」としてすでに計画を発表しており、同社は実用化に向けて動いています。さらにグーグル創立者のラリー・ペイジ氏も空飛ぶ車を計画しています。いま航空産業で熱いのは小型の都市間交通としての機体、というわけですね。
 
なお、Uberはこの空飛ぶタクシーの初乗り代金を「120ドル(約1万3000円)」から開始し、さらには将来的に20ドル(約2,000円)にまで抑えたいとしています。1万円ちょっとで空飛ぶ車に乗れるなら、ぜひとも乗ってみたいものですね!
 
Image Credit: Uber
■Of course Uber is working on a flying car project
http://www.theverge.com/2016/10/27/13434580/uber-flying-car-elevate-self-driving-vtol

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