上のまるでクジラのような巨体の飛行船、こちらはヘリウムガスとエンジンの両方の力で飛行するハイブリッド飛行船「Airlander 10」です。以前より浮上や一般公開が行われてきた同機ですが、今回とうとうその巨体をイギリスのカーディントン飛行場にて初飛行させることに成功しました!
Airlander 10は全長92メートル、幅44メートル、高さ26メートル、重量20トンの世界最大の航空機です。開発はイギリス企業のHybrid Air Vehiclesが担当し、当初米軍向けに計画されていたものを民生用に転換したという歴史があります。
なお機体内部にはヘリウムガスが充填されているのですが、少しずつ(年間に約10%)ガスが抜けていくことからAirlander 10の最大飛行期間は3週間となっています。ペイロードは10トンで、従来の飛行船に比べてもかなり巨大なものとなっています。
今回行われた19分間の初飛行では、Airlander 10は高度500フィート(約150メートル)、35ノット(約65km/h)での飛行に成功しました。その利用用途としては運搬用途や乗客輸送、さらには研究、レスキュー、モニター業務などが想定されています。この巨大なハイブリッド飛行船が商業サービスを開始する日を早く見てみたいものですね!
Image Credit: Hybrid Air Vehicles
■The giant 'flying bum' aircraft flew for the first time today
http://www.theverge.com/2016/8/17/12524746/airlander-10-flying-butt-aircraft-hav-england