以前は世界最大の飛行機「An-225 ムリーヤ」をご紹介しましたが、今回はプロペラ機として世界最大です。アントノフ・エアラインズは世界最大のターボプロップ機「An-22 アンテーイ」の商業運航再開を発表しました。
今回運行されるAn-22 アンテーイは、O・K・アントーノウ記念航空科学技術複合体によって開発された輸送機です。主翼には4基のNK-12MA ターボプロップエンジンを搭載。60トンのペイロードと最大5,000kmの運行距離を誇り、弾道ミサイル発射機や中戦車なども運搬することができます。ジェット機のAn-225 ムリーヤのペイロードの250トンには劣りますが、それでも大したスペックです。
そして今回の運搬役に選ばれたのは、機体記号:UR-09307と名付けられた42年前に製造された機体です。UR-09307はウクライナのキエフからドイツのライプツィヒまで貨物の輸送を行いました。
そういえば先日は川崎重工が「C-2輸送機」を航空自衛隊に初納入しましたが、このAn-225 ムリーヤはC-2輸送機よりもサイズ、ペイロードともにさらに大きな航空機となっています。大陸の航空産業、恐るべしです。
Image Credit: Antonov
■Ukraine's Antonov Airlines resumes An-22 freighter ops
http://www.ch-aviation.com/portal/news/47590-ukraines-antonov-airlines-resumes-an-22-freighter-ops
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