翼とプロペラだけの不思議な「ソーラー飛行機」、ボーイングが特許出願

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近年はさまざまなソーラー駆動の無人飛行機の研究が進んでいますが、ボーイングも遅れをとってはいません。同社は先日、「太陽電池駆動の飛行機」に関する特許を申請したことが判明しました。
 
同社が出願した特許のイラストによると、この飛行機は本体と複数のプロペラ、そして巨大なウイングレット(翼の端の折り返し)からできています。機体は全体がソーラーパネルで覆われ、自力で発電することで空中に長期間滞在することが想定されています。
 
このような空中を長期間漂う自立式の飛行機(ドローン)にはいくつかの利用用途が考えられます。一つはインターネットの中継ハブとして、もう一つは通信関連の中継衛星としてです。ドローンを中継衛星として利用すれば、その運用費用は実際に衛星を打ち上げるよりもずっと安いものになると予想されます。
 
さらにソーラー発電の無人機のアイディアを持っているのはボーイングだけでなく、例えばグーグルはミリ波を利用した5G通信の中継飛行機を計画しています。さらにエアバスも人工衛星の代替を目指す無人機「ゼファー」を計画しており、ボーイングが無人飛行機の開発に乗り出すのはごく自然な流れと言えるでしょう。
 
地上では無人、あるいは遠隔操作で駆動するドローンが話題となっていますが、私たちのはるか上空でも無人機が大いに活躍する日がきそうですね!
 
Image Credit: USPTO
■Boeing wants in on the solar airplane craze
http://www.theverge.com/2016/6/12/11910020/boeing-solar-airplane-patent