韓国当局は13日(現地時間)、北朝鮮のハッカーがアメリカの戦闘機「F-15」の翼のデザインを含む4万ものドキュメントを盗みだしたと発表しました。また、盗まれたデータの中には韓国が開発中の無人偵察機のものもあったそうです。
報道によると、2014年から北朝鮮のハッカーは韓国の防衛関連の会社からデータを盗み出していました。そして大規模なハッキングが行なわれたのは、今年の2月。ハッキングの被害は160社の民間企業や政府系組織にわたり、コンピューターも14万台が被害を受けています。
なお、ハッキングにはコンピューターに感染するウィルスの一種「マルウェア」が利用されました。このマルウェアはハッカーからの指示により、さらに大きな被害をもたらす可能性もあったとのこと。また、韓国当局によると今回盗まれたデータはそれほど重要なものではないそうです。
F-15はボーイング社(設計時はマクダネル・ダグラス社)が設計した戦闘機で、韓国ではF-15EをベースにしたF-15Kが運用されています。同機は第4.5世代に属するジェット戦闘機で、最新世代ではないものの今も多くの地域で主力戦闘機として利用されています。一方北朝鮮はハッキング行為などを担当する「北朝鮮サイバー軍」を運用しているとされており、今後も近隣諸国はサイバー攻撃に備える必要がありそうです。
Image Credit: Wikimedia Commons
■North Korean hackers steal F-15 design
https://fcw.com/articles/2016/06/13/north-korea-f15-lyngaas.aspx
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