日本でサーブといえば、自動車メーカーの「サーブ・オートモービル」を連想する方も多いと思います。しかし現在休止中のサーブ・オートモービルの本体であるサーブが、民間機や軍用機を製造していることはあまり知られていないかもしれません。そんなサーブは先日、最新型の戦闘機となる「サーブ 39 グリペン E」を公開しました。
グリペン Eは多目的な作戦に対応可能なマルチロール機の一種で、戦闘機「サーブ 39グリペン」の最新モデルとなります。サーブ 39 グリペンは戦闘から攻撃、偵察任務までこなしながら航続距離やステルス性能を抑えることで、優れたコストパフォーマンスを達成。さらにE型はステルス性能を改善しながら、発展した兵器搭載能力と電子兵器の搭載を達成しています。
またE型はグリペンの特徴である運動性の良さや短い滑走路、あるいは高速道路からの離陸も可能。整備性もよく、50年の稼働期間を想定しています。カナード翼とデルタ翼の組み合わせという構成は以前と同じですが、燃料積載量、推力、最大離陸重量の全てが前モデルから向上しています。また、空中給油を受けることも可能です。
グリペン Eの機体全長は15.2mで、翼長は8.6m。最大離陸重量は1万6500kgに達します。最高飛行高度は1万6000mで、マッハ2での飛行やスーパークルーズが可能とされています。また改良されたデータリンクに対応し、他のグリペンとも連携可能です。
グリペン Eはスウェーデンとブラジル地域に2019年に配備される予定です。
記事初出時に機体重量が50トンと記載されていましたが、こちらは全長50フィートの誤りでした。お詫びとともに、訂正させていただきます。
Image Credit: Saab
■Saab rolls out latest-generation Gripen E fighter
http://www.gizmag.com/saab-gripen-e/43430/