なぜ航空券はあんなに高いの? 意外な理由が明らかに…

20160517nair2
 
最近は安価なLCC路線も一般的になってきましたが、それでもやはり高額なイメージのある航空券。日本から北米やヨーロッパに行くならエコノミークラスでも高いのに、それがビジネスやファーストクラスになったら…考えたくもありません。
 
今回Wendover Productionsが公開した動画では、航空券がどのようなコストで成り立っているのかがわかりやすく解説されています。動画は10分程度ですが、忙しいあなたのために軽く中身を紹介しますね。
 

 
もしエアバスA320が154人の乗客を乗せてニューヨークからワシントンまで運行した場合、航空券を80ドル(約8,700円)と仮定します。そして、その中のコスト構成は以下のとおりです。
 
・燃料:2.5ドル(約270円)
・クルーの人件費:1.5ドル(約160円)
・空港使用料:13.5ドル(約1,500円)
・税:15.6ドル(約1,700円)
・飛行機の機体代:11.5ドル(約1,300円)
・メンテナンス費用:14ドル(約1,500円)
・航空会社の人件費:10ドル(約1,100円)
・保険:0.25ドル(約30円)
・航空会社の利益:10ドル(約1,100円)
 
いかがでしょうか? こうしてみると、燃料やクルーの人件費の安さ、そして空港使用料や税金、機体代、メンテナンス費用、航空会社の人件費の高さが目につきます。さらに、航空会社の利益はたったの10ドル(約1,100円)。これで、いかにエコノミークラスが儲からない設定になっているのかもはっきりしました。
 
今回の試算は飛行機の座席がいっぱいになった場合のコストで、乗客が減ればさらに航空会社の利益も減ります。一見華やかに見える航空業界ですが、見えないところで色々な苦労がありそうですね。
 
Image Credit: Airbus
■This is why flying is so expensive
http://bgr.com/2016/05/16/why-is-flying-expensive/

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