
宇宙船を運ぶスペースグッピー
宇宙船やロケットもすごいけど、その製造を支える運搬システムもすごい。というわけでドドンと登場したのが、今回の画像にある特殊輸送機「スーパーグッピー」です。そしてスーパーグッピーが運送したのが、NASAの宇宙船「オリオン」。火星探査も視野に入れた、将来のNASAの計画を背負って立つ宇宙船です。
スーパーグッピーはボーイングが製造する特殊輸送機で、その巨大な胴体とパカっと開く開口部が特徴。この広いキャビンを活かして、人工衛星や宇宙船、それに飛行機の翼などの部品を運送してきました。一部では「世界で最も醜い航空機」なんて呼ばれているそうですが…いえいえ、逆にこの機能を形にしたようなスタイルはかっこ良くないですか!?
貨物室はサイズが33.8m☓7.62m☓7.62mにも達し、26トン、39000立方フィート(約1104立法メートル)もの運搬能力を誇ります。もうこれで運べないものがあれば空輸は諦めるレベルですね。
今回、スーパーグッピーはルイジアナの組立工場からフロリダのケネディ宇宙センターまで宇宙船オリオンを運びました。オリオンはケネディ宇宙センターにて、2018年後期に行なわれる初の無人飛行テストを待つことになります。
スーパーグッピーは昔から運用されてきた航空機ですが、このような特殊任務につくキカイというものは男心をワクワクさせてくれますね。
Image Credit: SpaceFlight Insider
■NASA transports its Mars crew capsule in the belly of a really weird cargo plane
http://www.theverge.com/2016/2/1/10887962/nasa-orion-capsule-super-guppy-bizarre-transport-plane