韓国航空宇宙産業(KAI)は2015年12月17日、米空軍の次期練習機「T-X」に、米ロッキード・マーティン社と共同で提案しているジェット練習機「T-50」改良型の試作機を初公開した。
米空軍は現在、練習機として「T-38」を使用しているが、原型機の初飛行からすでに50年以上が経ち、旧式化、老朽化が進んでいることから、次世代の練習機の導入計画(T-X)を進めている。KAIはロッキード・マーティン社と共同で、そのT-Xに韓国のT-50「ゴールデン・イーグル」練習機を改良した機体を提案している。
T-50はKAIとロッキード・マーティン社が1990年代後半から2000年代にかけて開発した練習機で、韓国空軍の他、他国への輸出も決まっている。
米空軍向けT-50は、米空軍の練習機として必要となる改修が施されており、胴体の背中部分にドーサルスパインが追加されているなど、外見も大きく変化している。その内部には空中給油用のプローブが収められているという。空中給油機能はもとのT-50にはなく、T-Xの要求で必要とされたもので、このほかコクピット内や電子機器なども要求に従い、改修や追加が行われているという。
T-XにはKAIとロッキード・マーティン社のチーム以外にも、ノースロップ・グラマン社とBAEシステムズ社のチーム、ボーイング社とスウェーデンのサーブ社とのチーム、イタリアのアレーニア・アエルマッキ社なども提案している。
T-X計画は2017年ごろに機種選定が行われ、2023年ごろに初期作戦能力を獲得することが予定されている。
Image Credit: KAI
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