Soyuz
Image Credit: NASA
 米航空宇宙局(NASA)は8月5日、国際宇宙ステーション(ISS)に宇宙飛行士を輸送するため、ロシアの「ソユーズ」宇宙船の座席を、2018年分まで追加購入すると明らかにした。
 NASAはスペース・シャトルの引退以来、NASAは宇宙飛行士の輸送をソユーズ宇宙船に依存し続けている。2017年からは、米国の民間企業が開発した宇宙船がNASAの宇宙飛行士の輸送を担うはずだったが、予算不足によって計画が遅れる公算が高く、NASAはソユーズへの依存をさらに強いられることになった。
 ロシアとの正式な契約は今年秋ごろに結ばれる予定で、契約額は約4億9000万ドル(現在の為替レートで約611億円)だという。この中には宇宙飛行士6人分の搭乗権と訓練費用が含まれており、1人あたりにすると約8170万ドル(約102億円)となる。現時点ではこの6人分がどのように打ち上げられるかは決まっていないが、打ち上げ時期は2017年7月以降から2018年までで、それらの帰還時期も含めると、2019年初頭までとなる。
 契約額は約4億9000万ドル(現在の為替レートで約611億円)だという。この中には宇宙飛行士6人分の搭乗権と訓練費用が含まれており、1人あたりにすると約8170万ドル(約102億円)となる。現時点ではこの6人分がどのように打ち上げられるかは決まっていないが、打ち上げ時期は2017年7月以降から2018年までで、それらの帰還時期も含めると、2019年初頭までとなる。
 またNASAは、日本、欧州、カナダの宇宙飛行士のソユーズへの搭乗を手配する役割を持っているため、日本人宇宙飛行士がこの6人分の中に入る可能性もある。
 NASAはこれまでに何度かソユーズの座席を購入しているが、その額は年々上昇している。たとえば2010年に購入した際は1人あたり約5580万ドルだったが、2011年は約6270万ドル、2013年には約7070万ドルにまで値上がりし、さらに今回は約8170万ドルにまでなった。
 これはNASAのチャールズ・ボウルデン長官が、5日に米国議会へ宛てた書簡の中で明らかにされた。NASAでは当初、2015年から、米ボーイング社と米スペースX社が開発した新型宇宙船を使い、NASAの宇宙飛行士をISSに送ることを計画していたが、2011会計年度以降、これら民間の新型宇宙船の開発予算に対して、NASAの要求を下回る金額しか与えらておれず、2017年まで遅れていた。
 しかし、2016会計年度(2015年10月~)も、NASAの要求額である12億4400万ドルに対して、下院は10億ドルのみ承認し、上院は9億ドルを示唆しており、要求額を下回る公算が高くなったことから、NASAは「2017年の新型宇宙船の運用開始が保証できない」として、ソユーズの座席の追加購入を決定した。
 またボウルデン長官は議会に対して「過去数年の予算不足が原因でソユーズ宇宙船への依存を強いられることになった」と非難する内容の書簡を送った。
「残念なことにこの5年の間、議会は年間出資を増大させる一方で、2015年に米国の地から有人宇宙飛行を再開させるための商業有人宇宙輸送計画に対して、十分に出資してきませんでした。その結果、NASAや他国のパートナーの輸送を、ロシアのソユーズ宇宙船に依存し続けることになりました」。
「現在、ボーイング社とスペースX社は、2017年からの有人宇宙飛行の再開を実現すべく、開発に取り組んでいます。私は、過去の見解の相違を水に流し、私たちNASAの総力の挙げて、これら米国企業のサポートをしたいとお願いしています」。
「もし2016会計年度の予算も要求を下回るようなら、同年度に予定されている開発計画に対して資金を十分に供給できず、そして2016年の春から夏ごろには、ボーイング社とスペースX社に供給できる資金が底を尽きるでしょう。もしそうなれば、計画の見直しは必至であり、それはおそらく、さらなる計画の遅れと、そしてさらなるコストの増加という結果を招くでしょう」。
 2011会計年度以降の、民間による宇宙船開発計画への予算、要求額と実際の額は次の通りとなっている。
・2011会計年度……NASAの要求額: 5億ドル、承認された額: 3億2100万円
・2012会計年度……NASAの要求額: 8億5000万ドル、承認された額: 4億0600万ドル
・2013会計年度……NASAの要求額: 8億3000万ドル、承認された額: 5億2500万ドル
・2014会計年度……NASAの要求額: 8億2100万ドル、承認された額: 6億9600万ドル
・2015会計年度……NASAの要求額: 8億4800万ドル、承認された額: 8億0500万ドル
・2016会計年度……NASAの要求額: 12億4400万ドル、現時点で未承認。下院は10億ドルのみ承認し、上院は9億ドルを示唆。
写真-NASA。
■NASA Notifies Congress about Space Station Contract Modification with Russia
http://www.nasa.gov/sites/default/files/atoms/files/soyuz_seat_modification_letter.pdf

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