「こうのとり」5号機、NASAの緊急物資を搭載 米露の補給船失敗を受けて

HTV-5 late access
Image Credit: JAXA
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8月6日、8月16日に打ち上げ予定の「こうのとり」5号機に、米航空宇宙局(NASA)の緊急物資を搭載すると発表した。物資はすでに7月29日に種子島宇宙センターに到着し、今後「こうのとり」への積み込みが行われるという。
 国際宇宙ステーション(ISS)への物資の補給をめぐっては、ここ数か月に米露の無人補給船が打ち上げに失敗するなどし、予定していた物資が届かない事態が生じた。そこで急ぎ必要とされている物資に関して、「こうのとり」5号機の「レイト・アクセス」(Late access)という、打ち上げ直前に物資を積み込める能力を使い、打ち上げられることになったという。
 搭載される物資は、ISSの水再生システムの交換部品(フィルタやポンプ)の緊急物資のほか、ISS滞在中の宇宙飛行士が使用する生活用品などで、合計は約210kgになるという。
 通常の物資は、打ち上げの約4か月前まで積み込まれるものの、レイト・アクセスでは打ち上げの10日前から80時間前まで積み込むことが可能となっている。JAXAによると、「こうのとり」は初号機以降、物資搭載方法の効率化を常に行っており、レイト・アクセスの可能量を増やしているという。他国の補給船もレイト・アクセスの能力は持っているものの、「こうのとり」は対応が可能な荷物の量やサイズが世界最大となっている。
 JAXAによると「今回も、決まっていた物資の搭載計画を細かく検討し、搭載の仕方をさらに工夫して、NASAの緊急要請に日本の緻密な技術で応えました」としている。
「こうのとり」5号機は現在のところ、8月16日の22時01分ごろに打ち上げられる予定となっている。打ち上げ後、「こうのとり」は単独で飛行し、8月20日にISSの近くに到着、そして現在ISSに滞在している油井亀美也宇宙飛行士が、ISSのロボットアームを操作して「こうのとり」をキャプチャー(把持)することになっている。
 到着後は物資の搬出作業が行われ、また一方でISSで発生したごみなどが搭載された後、今年9月27日にISSから分離され、9月28日に大気圏に再突入して処分され、運用を終える予定となっている。
■最新情報:宇宙ステーション補給機(HTV) – 宇宙ステーション・きぼう広報・情報センター – JAXA
http://iss.jaxa.jp/htv/150806_late_access.html

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