Proton-M
Image Credit: Roskosmos
 ロシア連邦宇宙庁(ロスコスモス)は7月29日、今年5月に打ち上げに失敗して以来、運用が停止されている「プロトンM」ロケットについて、8月28日に打ち上げを再開すると発表した。
 プロトンMは今年5月16日、メキシコの通信衛星「メクスサット」を載せて打ち上げられたが、第3段の飛行中に問題が起き、墜落した。その後の調査で、第3段にある姿勢制御用の小型ロケット・エンジンのターボ・ポンプ内にある、ローター・シャフトが破損したことが原因と結論付けられた。プロトンMを開発したGKNPTsフルーニチェフ社では設計や素材の変更などの対策を行ったという。
 そしてロスコスモスは、打ち上げ再開を承認。近日中に、打ち上げに向けた準備作業が開始されるという。
 打ち上げ再開1号機では、英国のインマルサット社の通信衛星「インマルサット5 F3」が搭載される。近地点高度4341km、遠地点高度6万5000km、軌道傾斜角26.75度のスーパーシンクロナス・トランスファー軌道に衛星を投入するミッションで、打ち上げから衛星分離まで15時間31分間の、長時間の飛行となる。
 打ち上げ再開に成功すれば、その後は9月、10月にもプロトンMの打ち上げが行われる予定となっている。またその後も2機から3機の打ち上げが計画されており、ほぼ毎月1機の頻度で打ち上げられることになる。
 プロトンMはロシアにとって、静止衛星や大型衛星を打ち上げられる、ほぼ唯一のロケットであり、また商業ロケットとして外国企業の衛星打ち上げも担っていることから、打ち上げ再開と信頼性の回復は急務となる。
 また2016年1月7日から27日の間には、欧州宇宙機関(ESA)とロスコスモスが共同開発した火星探査機「エクソマーズ2016」の打ち上げも予定されている。火星探査機は他の衛星と違い、火星に向けて打ち上げができる期間が決まっており、2016年の1月を逃すと、次に打ち上げが可能になるのは約2年後となることから、その責任はきわめて重いものとなっている。
■РОСКОСМОС: СЛЕДУЮЩИЙ ЗАПУСК РН «ПРОТОН-М» СОСТОИТСЯ 28 АВГУСТА 2015 ГОДА
http://www.roscosmos.ru/21614/

 オススメ関連記事