KIBO full size model at TKSC
Image credit: sorae.jp
 宇宙航空研究雨開発機構(JAXA)は6月23日、筑波宇宙センター(茨城県つくば市)にある展示館「スペースドーム」をリニューアルし、一般に公開した。国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」の実物大モデルが新しくなり、人工衛星の試験機などの展示も増えるなど、これまでから大きく生まれ変わっている。
 スペースドームは2010年7月17日にオープンし、実物のロケット・エンジンをはじめ、人工衛星や宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)の試験モデルなど、数多くの展示物が公開されており、年間30万人、また現在までに約140万人もの来場者が訪れている人気の高いスポットだ。
 JAXAではオープン5年目の節目に当たり、宇宙開発の姿をよりリアルに伝え、JAXAのミッションの役割と成果に対しての理解をより深めてもらうことを目指し、リニューアルが行われたという。
 今回のリニューアルでは、大きな目玉として、国際宇宙ステーションの「きぼう」日本実験棟の実物大モデルが新しくなった。この新しい「きぼう」モデルは、昨年開催された『宇宙博2014』で展示されていたもの。実物に近づけるため、細部までこだわり抜いて造られており、今までのモデルより、大きさや内装などが実物さながらで、よりリアルな「きぼう」の姿を体感することができる。
 なお、かつて展示されていた「きぼう」モデルのうち、船内実験室については、石川県小松市にある「サイエンスヒルズこまつ」で展示されるという。
 また、床に迫力ある大きな映像が映せる「オービタルビジョン」が新設され、「人工衛星はどこを飛んでいて、何をしているのか」、「ロケットは打上げ後、どこに向かうのか」といった、ロケットや衛星の宇宙空間での動きがリアルに体験できるようになっている。
 さらに人工衛星の展示エリアも一新され、従来からの展示物に加え、新たに「きく1号」や「きく3号」、「きく4号」の試験モデルのほか、「だいち2号」の模型などが追加された。
 オープン前日の22日には関係者や報道関係者、日本宇宙少年団(YAC)の子供たちを招いた内覧会も開催された。
 筑波宇宙センターの今井良一所長は、挨拶の中で「今年4月に、JAXAは国立研究開発法人になりました。国が一致団結して、世界のいろんな課題を解決していこういう考えの下でできたものです。それも踏まえ、この展示の中で、人工衛星やロケット、「きぼう」モジュールといったJAXAの取り組みが、宇宙開発という枠を超えて、社会や科学のいろんな課題にどう貢献していくのか、ということを見ていただければと思います。ぜひ楽しい宇宙体験をしていただければと思います」と語った。
 また、実際にスペース・シャトルのロボット・アームを使って「きぼう」をISSに設置した経験を持つ、宇宙飛行士の星出彰彦さんも駆けつけ、「私も中学・高校時代は筑波の学校に通っていました。当時はもちろん 『スペースドーム』はまだありませんでしたが、筑波宇宙センターには足しげく通い、本物を体験する機会がありました。この『スペースドーム』もロケット・エンジンや衛星など、本物のものがありますから、それに触れ、そして宇宙開発を感じてもらい、将来を背負っていって欲しいと思います」と子供たちに呼びかけた。
「きぼう」実物大モデルについては「実際に宇宙で『きぼう』を組み立て、中で作業をしたことのある私が言うのもなんですが、実はここにあるのが本物なんじゃないか、と思うぐらい精巧にできています。見えないところや音、空調の風まで、非常にリアルに造ってあります」と語り、子供たちからは感嘆の声があがっていた。
 展示館の見学にあたっては事前申し込みは必要なく、自由に見学することができる。休館日は毎週月曜日(祝日、夏休みなどの月曜日は開館)と、施設点検日、年末年始(12月29日〜1月3日)。開館時間は10時から17時までとなっている。
 また展示館とは別に、「きぼう」を実際に運用している様子や、宇宙飛行士を養成するための施設なども見学できる、見学ツアーも用意されている。こちらはJAXAのウェブサイトから要申し込みとなる。
(詳しい場所やアクセス情報、見学ツアーの申し込み方法などは以下のURLをご参照ください)
■筑波宇宙センター | ファン!ファン!JAXA!
http://fanfun.jaxa.jp/visit/tsukuba/index.html

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